疼痛について
鍼灸院に来院される患者さんの多くが腰痛や肩こり、膝痛などの痛みを抱えています。
私たち鍼灸師は問診で「どのような痛みですか?」と質問します。「キリキリする」とか「重だるい」とか「張ったようだ」などいろいろな表現で痛みを訴えらえることがあります。
痛みを引き起こす原因が異なると痛みの性質も異なります。したがって痛みの性質を知ることで、痛みの原因と病機を知る手掛かりになります。
炎症が起きたときの痛みはキリキリと刺すような痛みであったり、じっとしていても痛むといったような性質があります。炎症が起きている場合は患部を冷やしたり、安静にするなど炎症を止めるたの処置が必要となります。初期の処置を怠ったり、間違えると症状を悪化させ、治癒を遅らせる原因となります。
頭部の重い痛みや四肢の大だるい痛み腰の重く落ちそうな痛みは全て湿証との関連が考えられます。
痛み質をを知ることで、どこに原因があるのかをつきとめることが治療の第一歩となります。これを見誤らないよう注意して日々治療にあたっています。
私たち鍼灸師は問診で「どのような痛みですか?」と質問します。「キリキリする」とか「重だるい」とか「張ったようだ」などいろいろな表現で痛みを訴えらえることがあります。
痛みを引き起こす原因が異なると痛みの性質も異なります。したがって痛みの性質を知ることで、痛みの原因と病機を知る手掛かりになります。
様々な痛みの性質
様々な原因によっておこる痛みですが、炎症によって起こる痛み・血行不良による痛み・神経性の痛みなど痛みの発生元によって痛みの性質が違ってきます。炎症による疼痛
西洋医学的にみて、まず痛みが出ることで考えられるのが、炎症です。炎症では血管や組織の細胞が傷つくことで、ブラジキニンやヒスタミンといった物質が放出されます。それらの物質が放出されることで熱を持ったり、腫れたり、痛みが引き起こされます。炎症が起きたときの痛みはキリキリと刺すような痛みであったり、じっとしていても痛むといったような性質があります。炎症が起きている場合は患部を冷やしたり、安静にするなど炎症を止めるたの処置が必要となります。初期の処置を怠ったり、間違えると症状を悪化させ、治癒を遅らせる原因となります。
血行不良による疼痛
炎症とは別な痛みとしては血行不良による痛みです。だるい、重だるいといった感覚で伝えられるものになりますが、血行か不良することで乳酸などの疲労物質が蓄積されることで起こる痛みとなります。神経性の疼痛
最後に挙げられるのが神経痛です。神経を刺激されたようなピリピリとしたような痛みや痺れたような痛みを感じることが多いです。ウイルスなどによって神経が炎症を起こすとピリピリとした痛みを感じることが多いです。ヘルニアなど神経を圧迫された場合にはしびれたような痛みや逆に感覚が鈍くなるなどの症状がみられます。東洋医学的にみた痛みの性質
東洋医学では痛みの性質によって体内環境の状態を判断し治療に役立てています。東洋医学で用いられる痛みは次のようなものがあります。脹痛
脹痛とは多くの部位にみられますが、お腹や胸部に多くみられます。これは膨満感を伴うもので、原因は気滞によるものが多いです。たとえないの脹痛は中焦の北により起こりますし胸の脹痛は肝うつ気体の時に起こります。頭の脹痛は肝陽上亢等により陽熱が上亢し頭部に充満することで起こります。重痛
疼痛に思い感覚を伴うものを重痛といいます。頭部や四肢および腰部によく見られ、湿邪が血行の運航を阻害することで起こるものが多いです。頭部の重い痛みや四肢の大だるい痛み腰の重く落ちそうな痛みは全て湿証との関連が考えられます。
刺痛
鍼を刺したような疼痛のことを刺痛といいます。これは瘀血による疼痛の特徴の一つでわき腹や鼠径部に多く起こります。絞痛
絞めつけられるような痛みのことをいいます。有形の邪気が気機を阻害することで起こります。心痛や尿路結石などがこれにあたります。灼痛
痛みに灼熱刊があり、冷やすと楽になるものをいいます。両脇部あるいは腹部に多くみられます。これは火邪が経絡に侵入したりすることで見られます。冷痛
痛みに冷感を伴い、温めると軽減するものを冷痛といいます。頭・腰・お腹などの痛みによく見られます。これは寒邪が経絡に阻滞したり、または陽気不足の為に臓腑経絡が温められず、虚寒が内省することで筋脈の気血の流通が凝滞されて起こります。隠痛
しくしくと痛むなどと表現する人もいます。我慢できる程度の痛みであるが、痛みに持続性がある場合にこれを隠痛といいます。これは気血の不足などによって経脈の気血がの運行が滞ることで起こります。慢性の病に非常に多くみららます。掣痛
引っ張られるような痛みのことをいいます。これは筋脈への栄養がいかなかったりすることで起こる場合が多いです。肝は筋を主っているので掣痛は肝病との関連が深いとされています。痛み質をを知ることで、どこに原因があるのかをつきとめることが治療の第一歩となります。これを見誤らないよう注意して日々治療にあたっています。
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