お灸って何?
お灸はもぐさをツボにのせて火をつけて、熱でツボと経絡を刺激するものをいいます。
大昔に人類が火を利用して、冷えて痛む部位を火で温めたり、焼いた石を患部に当てて病気を治療したことからはじまっています。
ヨモギの葉の裏をよく見ると細かい毛のようなものがビッシリと生えています。これを毛茸といいますが、この毛茸を乾燥させて集めたものがもぐさとなります。
ヨモギにはシネオールという精油成分が含まれています。
このシネオールは香料に用いられるほか、医薬品として去痰作用があるので、気管支炎や鼻炎などの内服薬や吸入に用いられたりします。
東洋医学的にはヨモギの葉には冷痛(れいつう:ひえていたむ)に効果があるといわれており用いられました。また鎮痛目的や止血の目的で吐血・不正出血・下痢・腹痛などに用いられました。
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日光で2~4日自然乾燥させます。
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75℃~85℃で5~6時間火力乾燥します。
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乾燥したヨモギの葉を裁断機で細かく刻みます。
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石臼でヨモギの葉を粉砕します。
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粉砕したヨモギから毛茸以外のそう雑物をふるいや唐箕(とうみ)にかけて除去します。
純度が高いお灸は手触りがフワッとしていて色は淡黄白色をしています。匂いも非常に良いです。燃焼温度が低いので直接灸をするのに向いています。
純度が低いお灸は葉脈、葉肉などの混じりが多く、緑色をしています。燃焼温度が高いために温筒灸などに用いられます。
有痕灸には透熱灸、打膿灸、焦灼灸と種類があります。
昔はお灸といえば直接することが多く、お灸の習慣のある人はお灸をした跡が見られましたが、近年では痕が残るのを嫌う人が多かったり、やけどの痕の皮膚の衛生管理の問題からあまり直接灸をしなくなってきています。
当院でもこれらの理由から、有痕灸を行っておりません。
皮膚にお灸の痕を残さないので、無痕灸といいます。
無痕灸にはにんにく灸やショウガ灸といったお灸をしながらにんにくやショウガの成分を皮膚に浸透させるお灸や温筒灸・知熱灸・棒灸などがあります。
当院では温筒灸・知熱灸・棒灸を使い分けて行っています。
熱としてはジーという感じに熱くなってきます。直接お灸をするのに比べ感じる熱さはマイルドですが、それでも結構熱くなるので、苦手な方はすぐにとれるようにピンセットなどを用意しとくとよいでしょう。
ドラッグストアなどで販売されているせんねん灸が温筒灸の一種となります。
簡単に手に入り、使い方も非常に簡単なため自宅でされるも多くいます。
完全に燃え尽きる前に消火してしまうので、痕も残りません。当院では念を押して灸点紙という紙をひいてお灸をしています。
ピンポイントでツボに熱刺激を入れたい際に用いることが多いです。
棒灸もマイルドな温熱刺激となります。
冷え性や寒い日になると関節が痛むなどといった冷えに関連する症状に非常に効果があります。
また研究ではお灸をすることで体内の白血球の数値が高まることも分かっており、免疫力を高める働きがあることが考えられます。
そのほか、お灸をすることで疲労回復やリラクゼーションの効果があり、ストレスの緩和や自律神経のバランスを整えることができます。
東洋医学ではお灸は「血」を動かすといわれており、血の停滞や不足によっておこるとされる生理痛や不妊症などの婦人科疾患によく用いられます。三陰交のお灸などはセルフケアとして非常におすすめです。
お灸は手軽で、自宅ですることで、健康の増進につながります。
当院では長期にわたる慢性期疾患など治りにくい方には、自宅でのお灸をしてもらうようにしています。
どこのつぼにお灸をすればいいのかわからない方は鍼灸院などに行き、お灸をするツボに印をつけてもらうとよいでしょう。
大昔に人類が火を利用して、冷えて痛む部位を火で温めたり、焼いた石を患部に当てて病気を治療したことからはじまっています。
お灸の原料は?
お灸で使われているもぐさの原料はヨモギです。ヨモギの葉の裏をよく見ると細かい毛のようなものがビッシリと生えています。これを毛茸といいますが、この毛茸を乾燥させて集めたものがもぐさとなります。
ヨモギにはシネオールという精油成分が含まれています。
このシネオールは香料に用いられるほか、医薬品として去痰作用があるので、気管支炎や鼻炎などの内服薬や吸入に用いられたりします。
東洋医学的にはヨモギの葉には冷痛(れいつう:ひえていたむ)に効果があるといわれており用いられました。また鎮痛目的や止血の目的で吐血・不正出血・下痢・腹痛などに用いられました。
モグサのでき方
夏にヨモギを刈り取ります。↓
日光で2~4日自然乾燥させます。
↓
75℃~85℃で5~6時間火力乾燥します。
↓
乾燥したヨモギの葉を裁断機で細かく刻みます。
↓
石臼でヨモギの葉を粉砕します。
↓
粉砕したヨモギから毛茸以外のそう雑物をふるいや唐箕(とうみ)にかけて除去します。
もぐさの質
モグサは石臼で粉砕する回数やふるいにかける回数によって純度が違ってきます。純度が高いお灸は手触りがフワッとしていて色は淡黄白色をしています。匂いも非常に良いです。燃焼温度が低いので直接灸をするのに向いています。
純度が低いお灸は葉脈、葉肉などの混じりが多く、緑色をしています。燃焼温度が高いために温筒灸などに用いられます。
お灸の種類
お灸の種類には大きく分けて、有痕灸と無痕灸に分けることができます。これはお灸をした後に跡が残るか残らないかで、決まります。有痕灸
有痕灸は皮膚の上に直接モグサを置いて火をつけ最後まで燃焼させ、温熱性の侵害刺激を与えることで自然治癒力を高めて病気の治癒を促進させるものです。有痕灸には透熱灸、打膿灸、焦灼灸と種類があります。
昔はお灸といえば直接することが多く、お灸の習慣のある人はお灸をした跡が見られましたが、近年では痕が残るのを嫌う人が多かったり、やけどの痕の皮膚の衛生管理の問題からあまり直接灸をしなくなってきています。
当院でもこれらの理由から、有痕灸を行っておりません。
無痕灸
無痕灸は、皮膚とモグサが直接触れず、お灸との間に一定空間を開けて熱を加える灸法をいいます。皮膚にお灸の痕を残さないので、無痕灸といいます。
無痕灸にはにんにく灸やショウガ灸といったお灸をしながらにんにくやショウガの成分を皮膚に浸透させるお灸や温筒灸・知熱灸・棒灸などがあります。
当院では温筒灸・知熱灸・棒灸を使い分けて行っています。
温筒灸
温筒灸は筒の上半分にモグサが乗っていて、皮膚とモグサとの間に空気の層を設けることで筒の中の空気を温めることで間接的に皮膚の表面に熱刺激を与えることのできるお灸です。熱としてはジーという感じに熱くなってきます。直接お灸をするのに比べ感じる熱さはマイルドですが、それでも結構熱くなるので、苦手な方はすぐにとれるようにピンセットなどを用意しとくとよいでしょう。
ドラッグストアなどで販売されているせんねん灸が温筒灸の一種となります。
簡単に手に入り、使い方も非常に簡単なため自宅でされるも多くいます。
知熱灸
知熱灸はモグサを米粒くらいの大きさにちぎり火をつけ、8割くらい燃えたところで火を消してしまうお灸法です。8割くらい燃えると熱がほんのり伝わってきます。完全に燃え尽きる前に消火してしまうので、痕も残りません。当院では念を押して灸点紙という紙をひいてお灸をしています。
ピンポイントでツボに熱刺激を入れたい際に用いることが多いです。
棒灸
棒灸はモグサを紙で巻いて棒状にしたお灸のことをいいます。火のついた棒灸を皮膚表面に近づけたり、離したりすることができます。また自在に熱刺激の時間を調節できたり温めながら移動することができるので、広い範囲を温めたい際に用います。棒灸もマイルドな温熱刺激となります。
お灸の効果
お灸の効果で一番大きいのは熱刺激による冷えの改善と血流の改善です。冷え性や寒い日になると関節が痛むなどといった冷えに関連する症状に非常に効果があります。
また研究ではお灸をすることで体内の白血球の数値が高まることも分かっており、免疫力を高める働きがあることが考えられます。
そのほか、お灸をすることで疲労回復やリラクゼーションの効果があり、ストレスの緩和や自律神経のバランスを整えることができます。
東洋医学ではお灸は「血」を動かすといわれており、血の停滞や不足によっておこるとされる生理痛や不妊症などの婦人科疾患によく用いられます。三陰交のお灸などはセルフケアとして非常におすすめです。
お灸は手軽で、自宅ですることで、健康の増進につながります。
当院では長期にわたる慢性期疾患など治りにくい方には、自宅でのお灸をしてもらうようにしています。
どこのつぼにお灸をすればいいのかわからない方は鍼灸院などに行き、お灸をするツボに印をつけてもらうとよいでしょう。
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