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風邪の予防と東洋医学

10月に入ってからもずっと暑かったのが、最近になって、急に寒い日が出てくるようになりました。

寒暖の激しさに、体が対応できずに苦労している方もおられることと思います。

そんな中、風邪をひいたりしている人もおられます。

風邪とひとことで言っても軽く済んでしまう人や風邪をこじらせて何日も寝込んでしまう人がいます。

この違いはどこにあるのかというと、東洋医学的には病の深さがかかわってきます。

風邪が悪化していく過程

風邪のことを「外感」といいますが、「傷寒論」という古い医書の中で6つに分類されています。

これを「三陰三陽病」といいます。

六経では太陽病⇒少陽病⇒陽明病⇒太陰病⇒少陰病⇒厥陰病というふうに病が進んでいきます。

病が進んでいくにつれ段々病が深く、治りにくくなっていきます。

太陽病

いわる風邪のひきはじめです。発病初期で悪寒・発熱・頭痛・うなじの凝り・といった症状がみられます。

病がそれほど進行していないので、安静によって比較的すぐよくなります。

少陽病

発病後4~5日が経った時期の病態で、口苦・咽乾・舌苔白・食欲不振・悪心などを表します。

関は深いところからでるようになり、一種の胸苦しさが起こります。

熱型は悪寒と熱感が交互に起こるようになります。

陽明病

発病後一週間以上たった状態で、陽病の極期で体温が高く、全身くまなく熱感に満ちてお腹が張ります。便秘などがみられ舌苔は黄色くなります。

太陰病

陽明病期の後にくるもので、体力が低下し、身体が冷え、腹痛・下痢・嘔吐などの胃腸症状をきたします。

少陰病

ますます元気がなくなり、床に伏してうつらうつらしています。

厥陰病

上気して顔色は一見赤みがかかっていますが、下半身は冷えて、のどが乾き、胸が熱く、空腹だが、飲食できずやがて死に至ります。

傷寒や傷寒に類似した疾病は太陽病から順次進行していくのが一般的ですが、邪気の勢いや病者の体力などによっていきなり陽明病やあるいは太陰病に移行するすることもあります。

また、2病が同時におこることもあり得ます。

風邪にかかりやすくなっている時の特徴は?

精神的・肉体的に無理がかかっているときには風邪をひきやすくなります。

神経を使いすぎると、肩甲間部から発汗が起こります。そうすると冷えて寒気を起こし風邪を誘発することがあります。

こういった時には背中を冷やさないように十分に気を付ける必要があります。

もともと背中のうぶ毛が濃い人は肺が弱く風邪をひきやすいタイプなのでとくに注意が必要です。

また肩甲間部の凝りが強くなると頭部への血流が悪くなり、疲れやすく、能率が上がらなくなります。

肩甲間部が以上に緊張してくると頑固な咳が続くこともあります。

風邪にかからない体質にすることが大切です

いちど風邪にかかってしまうと大変なので、なるべく風邪をひかないような体質に改善していくことが重要だと考えられます。

風邪の予防として有効なものは
  • 胃腸の調子を整える
  • 根菜類を多くとるようにする
  • 冷たい飲食を控える(とくにせきが出る場合)
  • 乾布摩擦をする
  • 大椎穴(首の後ろ)への予防灸をする
などが挙げられます。

精神的・肉体的に疲労が強く、肩甲骨の間の凝りを強く感じている人は早めに鍼灸治療をしたり、マッサージを受けたりすることが大切です。乾布摩擦は自分でできる最も簡単な予防といえるでしょう。

難しいところはありますが、僕は風邪をひいた際に、どのような症状があるかでどの程度ひどいのかを判断するようにしています。

風邪のひき始めの太陽病であれば大椎穴風門穴へのお灸がよく効きます。

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