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妊婦のうつについて

女性におけるうつ病の齢別有病率は15歳から45歳にかけて上がっていきます。

したがって、妊娠が可能な年齢では他の年齢に比べてうつ病を発症する可能性は高くなるといえるでしょう。

今までは女性は妊娠することで、精神状態が安定し、うつ病になりにくいといわれていました。

しかし、妊娠期におけるうつ病発症率は10~16%と妊娠していない女性の発病率と同じくらいで、妊娠したからといって精神的に安定することはないようです。

特に妊娠の初期と妊娠の後期に多いという報告もあります。

妊娠中のうつ病にかかりやすい人は?

妊娠中にうつ病を発症しやすい方の特徴としては
  • もともとうつ病にかかったことがある
  • 妊娠中、出産後に頼れる家族がいない
  • 家庭内暴力やその他夫婦間がうまくいっていない
  • 無計画な妊娠
といったことが挙げられます。

妊娠初期のつわりなどの身体的な苦痛や妊娠・出産・育児などの漠然とした不安や経済的な不安、夫や姑との人間関係などがうつ病の発症の要因になるようです。

不安などを解消するために自治体で行われている母親教室に参加して不安なことを聴いてもらったり、妊娠・出産・育児に関する勉強をすることで不安を取り除くような対処をしていくといった工夫をするのが良いと思います。

妊婦のうつ病とお薬について

うつ病に対する治療では抗うつ薬、向精神薬が用いられますが、妊娠中では妊婦や胎児への影響を考えて薬の服用を中断する方がおられます。

1997年~2010における16,962人の妊婦を対象としたデンマークの研究では51%は出産時も抗うつ薬を服用していたというデータがあります。

抗うつ薬の妊娠時の影響としては
  • 流産のリスクが1.45%高くなる
  • 胎児の頭囲増大が遅延するリスクが高くなる
  • SSRIやTCAの使用で低出生体重となるリスクが高くなる
  • SSRIの使用で胎齢よりもちいさくなるリスクが高くなる
  • SSRI、TCAでの両方での形態奇形の報告がある
といったことが挙げられます。

抗うつ薬を減薬または中断することによる影響は離脱症状と思われる身体的な症状、離脱症状と思われる精神症状、自殺念慮の出現などが挙げられます。

以上のことから考えると、妊娠中のうつ病で軽度で自殺念慮がなく家族のサポートが受けらる状態で、精神療法を受けられる状態であれば、服用を減らしたり中断する方向で治療する。

うつ病が重度の場合、自殺念慮がある場合は服用を中断せずに経過を観察するのが良いと思われます。

いずれにしても、自分自身で自己判断して抗うつ薬の内服を中断することは危険なため、専門医との相談の上行うことが重要です。

妊娠中のうつをほっておくと

妊娠中にうつ病を放っておくと、妊婦さん本人のケアが十分に行なわれず、自殺や産後うつ病をきたすおそれがあります。

それだけではなく、生まれてくる赤ちゃんへのケアも十分に行えなくなるため発達困難をきたしたり、小児期の発達遅延や言語障害・知能指数の低下などが見られます。

また情緒不安定や抑うつなどの精神的な症状をきたす危険性もあり、社会生活を行う上で困難になることもあります。

妊娠中のうつでお悩みの方は一人で悩まず、誰でもいいので相談し、適切な治療を受けるようにしてください。

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