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とく鍼灸院


生理不順について

月経異常は、症候であって疾患ではありません、したがってその原因は様々です。正常な月経は視床下部→下垂体→卵巣を中心とした規則的なホルモン分泌および、それに呼応した子宮内膜の機能形態的な変化など、すべての協調の下に成り立っています。

正常月経から外れるものを月経異常とします。

月経異常の種類

月経異常の種類は大きく初潮年齢・閉経年齢・月経の間隔・月経の長さ・経血の量の異常に分けられます。

初潮年齢の異常

  1. 早発月経:10歳未満で初潮が起こるもの
  2. 遅発月経:15歳以上で初潮が起こるもの
  3. 原発性無月経:18歳以上になっても初潮が来ないもの
  4. 続発性無月経:それまで月経があったものが、3ヶ月以上停止してしまうもの

閉経年齢の異常

  1. 早発閉経:43歳未満で閉経するもの
  2. 遅発閉経:55歳以降で閉経するもの

月経周期の異常

  1. 稀発月経:月経周期が延長し、39日以上になるもの
  2. 頻発月経:月経周期が短縮し、24日以内になるもの
  3. 不正周期:月経周期が正常周期にあてはまらず、延長したり、短縮したりするもの

月経期間の異常

  1. 過短月経:2日以内に月経が終わるもの
  2. 過長月経:8日以上月経が続くもの

経血量の異常

  1. 過小経血:正常と比べ、極端に量が少ないもの。過短月経と同時に起こるものが多い。
  2. 過多経血:正常と比べ、極端に量が多いもの。過長月経と同時に起こるものが多い。
初潮後の約2年間は排卵の有無にかかわらず、月経周期、月経期間、月経量などは性成熟期の婦人のそれと比べて変動は大きくなります。他に原因がなく、また貧血などの日常生活にししょうをきたすものでなければ、正常範囲からの多少の逸脱は問題ありません。

また、30歳以降では月経異常についても、器質性病変(子宮筋腫、子宮内膜症など)の存在に気を付けなければなりません。

無月経に対する鍼灸治療

月経のない状態を無月経といい、生理的無月経と病的無月経とがあります。

生理的無月経は、思春期前、妊娠、授乳期、閉経後です。

病的無月経には間脳ー下垂体系に影響を及ぼす中枢性無月経(心因性、環境性無月経)や視床下部、下垂体、卵巣、子宮の機能的・器質的障害による無月経(視床下部性無月経、下垂体性無月経、卵巣性無月経、子宮性無月経)などがあります。

中枢性無月経は不安や葛藤あるいは環境変化などによる精神的ストレスが主たる原因となってひきおこされます。

無月経に対する治療は東洋医学的アプローチによって行います。

無月経は衝脈、任脈に血が注がれなくなることで怒ります。

原因としては次のものが挙げられます。

腎気虚

初潮がない。あった月経が徐々になくなっていって止まってしまいます。

耳鳴り、頭のふらつき、体に力がない、腰下肢のだるさ、顔色が浅黒いなどといった症状を伴います。

腎気がふそくして子宮のきのうを支配する衝脈や任脈に血が注がれないために起こります。

経血
腎兪(じんゆ)
太谿(たいけい)
三陰交(さんいんこう)
関元(かんげん)
命門(めいもん)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

気血両虚

経血の量がだんだん少なくなり、月経が止まってしまいます。

頭のふらつき、立ちくらみ、身体に力がない、肌のかさつき、髪のパサつき、顔色や爪の色が白っぽいといった症状がみられます。

火の機能が弱く、営血の生成が悪い場合や出血により、営血が虚した場合に起こります。

経穴

膈兪(かんゆ)
肝兪(じんゆ)
脾兪(ひゆ)
足三里(あしさんり)
三陰交(さんいんこう)
関元(かんげん)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

気滞血瘀

無月経の中では一番多い症例となります。

突然月経が来なくなります。数か月間に渡って閉経します。

精神的抑うつ、怒りっぽい、胸脇部の張った痛み、などがみられます。

環境の変化やストレスなどによって肝気が滞り、疏泄機能が損なわれると、衝脈、任脈の気血が滞り生じます。

経穴
太衝(たいしょう)
合谷(ごうこく)
章門(しょうもん)
血海(けっかい)
膈兪(かくゆ)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

月経周期の異常に対する鍼灸治療

月経周期の異常には月経が周期より早く来る頻発月経と、月経が遅れる稀発月経とがありますが、東洋医学的原因が異なるため、使うツボも違ってきます。

頻発月経

月経周期が短縮し、24日以内でくる月経をいいます。1回だけでは判断せず24日以内の月経周期が数回以上続いた場合、頻発月経と判断されます。

頻回な月経の為に出血量が増え、貧血を起こすようになります。

東洋医学では経早といい、次のような原因が挙げられます。

脾胃気虚
月経周期が短く、量が多く、だらだらと続きます。経血の色は希薄となります。

疲労感、下腹部がだるい、腰部の張り、四肢のだるさ、息切れ、食欲不振などがみられます。

脾胃気虚のために衝脈、任脈を固摂できなくなることで起こります。

経穴
気海(けっかい)
足三里(あしさんり)
太白(たいはく)
三陰交(さんいんこう)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

肝鬱化火
月経期間が短く、量が一定しません。経血は紅または紫色となります。

胸脇部、下腹部の張り、憂鬱、イライラなどの症状を伴います。

精神的な抑うつにより肝気が鬱滞し、それが化火して生じます。

経穴
太衝(たいしょう)
合谷(ごうこく)
百会(ひゃくえ)
曲池(きょくち)
三陰交(さんいんこう)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

血瘀
月経周期が短く、経血が前半に多くなります。経血の色は暗紫色、血の塊が混じるときがあります。

下腹部の刺したような痛み、不正性器出血を伴います。

経穴
血海(けっかい)
三陰交(さんいんこう)
膈兪(かくゆ)
合谷(ごうこく)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

稀発月経

稀発月経は東洋医学では経遅、月経後期と呼び、原因は次のようなものが考えられます。

血虚
月経周期が長く、量が少ない。経血の色は希薄で淡紅色となります。

腰に力が入りにくい、頭のふらつき、動悸などの症状を伴います。

慢性病による消耗、慢性の出血、多産などによって血を消耗したり、脾胃虚弱で血の化生が不足して営血が虚したことにより生じます。

経穴
血海(けっかい)
膈兪(かくゆ)
気海(きかい)
三陰交(さんいんこう)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

衝任虚寒
月経周期が長く、経血の量が少なくなります。経血は希薄で暗黒色となります。

寒がり、四肢の冷えを伴います。

経穴
血海(けっかい)
膈兪(かくゆ)
関元(かんげん)
気海(きかい)
三陰交(さんいんこう)
大椎(だいつい)
命門(めいもん)
太谿(たいけい)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

肝気鬱結
月経周期が長く、経血の量が一定しません。経血は紫紅で血の塊が混じります。

胸脇部と下腹部が張り痛みます。憂鬱、イライラ、怒りっぽいといった症状を伴います。

精神的なストレスにより、肝気が鬱滞し、気滞血瘀となって発生します。

経穴
合谷(ごうこく)
太衝(たいしょう)
三陰交(さんいんこう)
百会(ひゃくえ)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

月経不順

月経不順は東洋医学で経乱といい、次のような原因が考えられます。

腎気虚
月経周期が短縮、延長と一定しません。経血量は少なくなります。経血は希薄で淡くなります。

めまい、耳鳴り、腰のだるさ、夜間多尿などの症状を伴います。

先天的な腎気不足や房事過多、多産によって腎気が不足することで衝脈任脈が損傷し、血海の流出貯蓄が失調して発症します。

経穴
腎兪(じんゆ)
太谿(たいけい)
水泉(すいせん)
命門(めいもん)
関元(かんげん)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

肝鬱気滞
月経周期が短縮、延長と一定しません。経血の量も一定しません。

胸脇苦満、月経前の乳房やわき腹、下腹部の張や痛み、抑鬱感などを伴ないます。

ストレスなどにより肝の疏泄機能、蔵血機能が失調することで、血の排泄や運行が障害されることで起こります。

経穴
太衝(たいしょう)
合谷(ごうこく)
肝兪(かんゆ)
期門(きもん)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

月経の異常はストレスや日常の生活習慣の乱れなどで起こることが多いです。規則正しい生活習慣を心がけて生活するようにしましょう。

放置すると不妊症などに影響することもありますので、気になる場合はお気軽にご相談ください。

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