静岡市で肩こり腰痛にお悩みなら3万人以上の施術実績を誇るとく鍼灸院へ

とく鍼灸院


下痢について

下痢とは水分の多い液状の便を排出する状態をいい、一般的に便通は頻回します。
 
1日に一回であっても液状便の排出があれば、下痢といいます。

健康な人の便の水分含有量は70~80%です。軟便では80~90%、水様下痢では90%以上となります。

下痢の種類

一言で下痢といっても悪いものを食べて急に起こる下痢や胃腸の感染などで起こるようなものから、慢性的に下痢をするなどさまざまな種類があります。

急性下痢

急性下痢とは下痢が急激に起こり、短時間、短時日中に消失するものをいいます。

急性下痢を起こすものとしては暴飲暴食・下剤の過剰効果などの機能的な下痢急性腸炎などの器質的下痢細菌性腸炎・ウイルス性腸炎・原虫性腸炎などの感染性下痢中毒・アレルギー・物理的刺激などによっておこる非感染下痢などが挙げられます。

家族や職場間などの集団で下痢が起こる場合は、集団性食中毒などが疑われるため、病院に速やかに受診するようにしてください。

発熱・筋肉痛・腹痛・嘔吐などを伴う場合は食中毒以外には感染性下痢を疑います。

血が混じったり、粘血性の下痢は赤痢・潰瘍性大腸炎・虚血性大腸炎・出血性大腸炎を疑います。

ストレスなどによる神経性の下痢は血液などの混入は見られず、水様性の下痢となります。

慢性下痢

慢性下痢とは下痢が3週間以上にわたり持続または間欠的にある場合をいいます。

慢性下痢は機能的下痢器質的下痢に分かれます。

機能的下痢には、過敏性腸症候群・単純性下痢・下剤の過剰効果などが挙げられます。

器質的下痢には、胃性下痢・膵性下痢・肝胆道性下痢などの消化障害によるもの、外科の手術の後、乳糖分解酵素であるラクターゼの欠如などの吸収障害によるもの、潰瘍性大腸炎・虚血性大腸炎・クローン病・大腸がんなどの大腸の器質的疾患によるもの、甲状腺機能亢進症・中枢神経疾患などの全身性疾患に伴う下痢などが挙げられます。

下痢の一般的な治療

下痢を発症してから診断が確定するまでに下痢を放置すると水分・電解質・栄養素の喪失を招き、全身の衰弱を早め、下痢を増悪させます。このために対症的治療で下痢症の改善を図ることは不可欠です。ですが下痢を止めるのではなく下痢を軽減させることにとどめます。

感染性下痢の場合には下痢によって細菌の産生するエンテロトキシンという毒素を体外に排出しようとするため、下痢を止めてはいけません。

下痢の程度が激しくなる場合は、脱水症や電解質異常を起こすために早急に輸液(点滴)が必要となります。

下痢に対する鍼灸治療

下痢に対する鍼灸治療の対象は非感染性の下痢の場合となります。集団性・発熱性・嘔吐・便に血が混じるなどといった場合など感染の疑いがある場合は病院に受診するようにして下さい。

その他の機能性的な下痢の場合は鍼灸の適応となります。下痢に対する鍼灸治療は東洋医学的アプローチによって行います。

下痢のことを東洋医学では泄瀉(せっしゃ)といいます。

下痢の原因は外邪や飲食の不摂生によって起こる急性泄瀉と肝脾不調・脾胃虚弱・腎陽虚などによって起こる慢性泄瀉とがあります。
具体的には次なような原因が考えられます。

寒湿

水様便あるいは未消化便で悪臭はありません。温めたり抑えたりすると軽減します。


悪寒・発熱・鼻閉などを伴います。尿の色は薄く多くなります。

雨に濡れたり、寒さにさらされることによって、寒湿の邪が体内に侵入することによって起こります。

経穴
上巨虚(じょうこきょ)
陰陵泉(いんりょうせん)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

湿熱

粘液を交えて、悪臭を伴います。肛門の灼熱感、口渇、尿が濃く出にくいといった症状を伴います。

辛いものの食べ過ぎなどによって体の中に湿熱が溜まることで起こります。

経穴
曲池(きょくち)
合谷(ごうこく)
委中(いちゅう)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

肝脾不和

精神的なストレスや緊張などによって起こる下痢です。

胸脇部の膨満感、食欲不振、呑酸、おならが良く出るなどの症状を伴います。

経穴
中脘(ちゅうかん)
三陰交(さんいんこう)
太衝(たいしょう)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

脾胃虚弱

もともと胃腸が弱い人が生もの・冷たいもの・脂っこいものを過食することで起こります。 

食欲不振、食後におなかが張る、精神疲労などの症状を伴います。

経穴
中脘(ちゅうかん)
足三里(あしさんり)
天枢(てんすう)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

腎陽虚

早朝におへその周りを中心に腹痛が起こり、腹鳴とともに下痢を生じます。

腰腹部の冷え、四肢の冷え、夜間多尿を伴います。

経穴
関元(かんげん)
脾兪(ひゆ)
腎兪(じんゆ)
命門(めいもん)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

慢性的な下痢を放置すると体内の水分や電解質の異常を起こしやすくなったり、消化吸収がうまくいかなくなるので、慢性的に栄養が生きにくくなりますので、免疫力が低下したり、自然治癒力が低下します。

原因不明の下痢が長く続くなど、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

とく鍼灸院のご案内

住      所:
〒420-0856 静岡市葵区駿府町2-4
アクセス:
新静岡セノバ徒歩7分 日吉町駅徒歩7分 バス停「市民文化会館入口徒歩1分」
お問い合わせ・ご予約
054-266-5735
受付時間:
午前08:30-12:30
午後15:30-19:30
定休日:
日曜・祝日・水曜午後

メールでのお問い合わせ


ページ上部へ