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自律神経失調症・うつ症状

うつ症状、自律神経失調症に悩む女性

カラダがつらくて動けなくなる前にご相談ください
 

動悸や頭痛やめまいや吐き気などがあり、病院へ行った。どこにも異常が見当らないため、お医者さんに「自律神経失調症でしょう」と言われ、精神安定薬や症状を緩和させるためのお薬をもらった……様子を見ながら、1週間、2週間、1ヶ月が経ったが症状が一向に改善する気配がない…といった症状の方はおられますでしょうか?

このページでは現在自律神経失調症に悩まされている方自律神経失調症で治療中の方、自分は自律神経失調症ではないかと気になっている方へ向けて自律神経とは何なのか?どうすると自律神経失調症になるのか、自律神経失調症をよくする方法はないのかなどをお伝えしていけたらと思います。

 

自律神経とは?

自律神経の働きのイラスト「これは自律神経失調症の症状ですね」とか「自律神経のバランスが乱れているから体調が悪い」など自律神経という言葉がだいぶ馴染みのある言葉になってきましたが、「そもそも自律神経って何なの?」と思われている方も多いのではないでしょうか?

人間の神経には「痛み」や「熱さ」などを感じる「感覚神経」、体の筋肉を動かすために働く「運動神経」、そして「自律神経」の3種類の神経が存在します。

自律神経は簡単に言うと「私たちの内臓などを勝手に制御してくれる神経」です。私たちは別に心臓を動かそうと考えたり、呼吸をしようと考えたり、汗をかこう考えなくて心臓も動くし、呼吸もできるし、汗をかいたりしますよね。

生命活動を維持するために私たちの意思に関係なく、脳からの指令によって内臓が自律して(勝手に)動くのが自律神経系の働きです。


各器官の自律神経の働き
 交感神経 器官 副交感神経
瞳孔を大きくする
毛様体筋弛緩
瞳孔を小さくする
毛様体筋収縮
  涙腺 分泌する
分泌する 唾液腺 分泌する
心拍数増加
収縮力増加
心臓 心拍数減少
収縮力減少
収縮と弛緩の調節 血管  
気管支筋の拡張
息を吸う
気管支筋の収縮
息を吐く
グリゴゲン分解 肝臓 グリコゲン合成
胃腸の動きを抑制する
消化を抑制する
胃腸 胃腸の動きをよくする
消化を促進する
インスリンの分泌減少 膵臓 インスリンの分泌促進
レニンを分泌
(血圧症状に関与)
腎臓  
平滑筋が弛緩する
括約筋が収縮
便を溜める
 
直腸 滑筋が弛緩する
括約筋が弛緩
便を出す
尿を溜める 膀胱 尿を出す
汗を分泌する 汗腺  
収縮(鳥肌が立つ) 立毛筋  
エネルギーを作り出す 代謝 エネルギーを溜める

自律神経は生命維持のため、からだの働きを制御をしている

自律神経は血液リンパなどの循環呼吸・食べ物の消化代謝・汗などの分泌尿や大便などの排出など人間が生きていくうえで欠かせない生命維持の機能を制御しています。

心臓が動かなければ死んでしまいますし、を消化できなければ死んでしまいますし、呼吸ができなければ死んでしまいますよね。また、暑いのに汗をかかなければ体に熱がこもって死の危険にさらされますよね。

自律神経は私たちが生きていくうえで欠かせない働きを持った神経なのです。

指令を出すのが、脳の奥深くにある視床下部というところです。そこから出た指令が自律神経を介して内臓などのからだの器官へと伝えられます。

自律神経には交感神経と副交感神経があって、バランスを保っている

知っている方もいるかもしれませんが、自律神経には交感神経副交感神経の2種類の神経が存在します。

人間の内臓などの器官はこの二つの神経によって制御されています。これを神経の二重支配といいます。

交感神経からだに蓄えられたエネルギーを消費し、活動しやすくする神経です。副交感神経は交感神経とは逆でからだにエネルギーを蓄えやすくする神経です。

簡単に言うと日中仕事や運動など活動する時は交感神経が主に働きますし、食事中や夜眠ったり体を休めるときは副交感神経が働きます。

「ご飯を食べる」「動く」「寝る」というのは大昔から何ら変わりがありません。外で緊張して仕事をするときは交感神経が働き、家でリラックスして食事や休息をしたり、眠ったりするときは副交感神経が働くのです。状況や環境の変化によって的確に交感神経の働きと副交感神経の働きが切り替わることで最適な体内環境となるように制御しています。

自律神経は情動に影響される

自律神経は最適な体内環境になるように勝手に動いてくれると言いましたが、実はものすごく情動(感情)の影響を受けます。

例えば発表会やプレゼンなど緊張するような状態では心臓がドキドキしたり、手に汗をかいたり、人によってはお腹が痛くなったりしますね。また、イライラしたり怒ると血圧が上がりますね。これらは緊張や怒りといった情動が自律神経の交感神経に影響を及ぼした具体例といえます。

 

自律神経失調症とは?

自律神経失調症で困っているイラスト自律神経失調症とは簡単に言うと「自律神経が制御不能(失調している)の状態」です。

自律神経が正常に機能している時は、「仕事中や運動時には交感神経が働き、活発に動けるようになる。食事や睡眠などの休息時は副交感神経が働いてリラックスしてエネルギーの回復ができる。」状態です。

先ほど自律神経は情動の影響を受けるということをお伝えしました。緊張している時やストレスがかかった時は交感神経が興奮します。発表会やプレゼンで緊張すると心臓がドキドキしますし、手に汗もかくでしょうが、発表会やプレゼンが終わればドキドキもおさまりますし、手汗も止まります。大仕事を終えて安心し夜もよく眠れます。緊張によって興奮していた交感神経が発表会やプレゼンが無事終わり緊張しなくなったために働かなくなったからです。夜には副交感神経にスイッチ切り替わりよく眠れるようになっています。これは、自律神経が正常に機能している状態です。

しかし、ストレスを常に受け続けたり非常に強いストレスを受けることで自律神経が制御不能になることがあります。

例えば、毎日上司に怒られるために職場にいる時に常にストレスを感じている状態にいます。この時は交感神経が主に働いています。その後帰宅し、夕飯を食べ、お風呂に入り眠ろうとするが眠れない。本来であれば食事をして眠るという休息に入るわけですから副交感神経が主に働かなければなりません。しかし、長時間のストレスを受けることで常に交感神経が興奮してしまい、休息する場面でも交感神経と副交感神経のスイッチが切り替わらないという状況に陥ります。

本来で睡眠は副交感神経がはたらく時間なのに働かない⇒不眠

本来心拍数は運動をしているときに上がるのに運動していない時に心拍数が上がる⇒動悸

本来汗は運動中や暑い時に出るのに、何もしていなくても汗が出る⇒精神性発汗

体温調整がうまくいかない⇒微熱が続く

立ち上がるとき血圧の調整がうまくいかない⇒起立性低血圧・めまい・ふらつき

血管の調整がうまくいかない⇒冷え・ほてり・片頭痛


これらの例も、交感神経、副交感神経が働くべき時に働かず、働いてほしい時に働かないことで起こります。

そのほか、大きな事故や災害のにあった後に不眠や体調不良はを訴える方がいますが、強いストレスが加わったために自律神経の調節がうまくいかないためい起こることがあります。

度重なるストレスや強いストレス、過労などによって本来働かなくてもいい時に自律神経が働いてしまったり働いてほしい時に働かないことで起こる症状というのが自律神経失調症です。ほとんどの場合は交感神経の興奮によっておこります。


自律神経失調症の症状

自律神経は内臓・血管・汗腺などほぼすべてのからだの機能を調節しているため、自律神経が乱れることで非常に多岐にわたる身体症状が出現します。

また、自律神経系の中枢である視床下部は大脳辺縁系という脳の情動に関係する部位と密接な関係にあるために、精神症状が出現します。
 

自律神経失調症の身体症状

※上の表の症状をクリックすると各症状のページへ移動します

頭痛、めまいや吐き気などは脳の重大な疾患が隠れている場合がありますし、慢性的な疲労感は甲状腺機能低下症などから起こることもありますので自律神経失調症が疑われる場合は病院などの検査でその他の疾患が隠れていないかを確認する必要があります。


自律神経失調症の精神症状

  • 抑うつ気分
  • パニック症状
  • イライラする
  • 情緒不安定
  • 集中力の低下
上記の精神症状はうつ病やうつ症状にもよくみられることがあります。

うつ症状とは

精神的にも身体的にも落ち込んだ状態で、憂うつで気分が晴れず、何事にも興味が湧かず、何をするにも億劫で、それでいて気分はイライラしていて落ち着かない状態をいいます。

うつ状態の症状は精神症状と身体症状の両方の症状が現れます。精神症状では、抑うつ気分を中心に興味の喪失・性欲の減退、不安・焦躁または抑止、気力の低下・疲労・倦怠感などの症状がみられます。身体症状では睡眠障害、疲労倦怠感、首や肩こり、頭痛、食欲不振などの症状がみられます。

うつ状態になりやすい性格としては、社交性や親切心の強い人、仕事熱心、律儀、几帳面、責任感が強い人、他者への過度な配慮をしてしまうなどの人がうつになりやすいと考えられています。

 

どうすると自律神経失調症は改善するのか?

自律神経失調症を改善するためにまず認識してほしいことは、自律神経失調症の症状は原因もなく起こることがないということです。

自律神経失調症は精神的ストレス・過労などにより過度に自律神経に緊張を強いることで交感神経と副交感神経のバランスの乱れによって生じる症状ですので、原因さえ解決できれば症状を寛解できるという認識を持ってください。

 

自律神経失調症のセルフケア

まずストレスから自分を遠ざける必要があります。仕事が忙しい方は仕事の量を調節したり、休めるようであれば休むようにしてください。

仕事を休めない場合は、仕事の隙間時間をみつけて目を閉じ深く深呼吸をするようにしてください。

そのほか起床時間・睡眠時間・食事の時間をなどを規則正しくし、体内時計を整える工夫や朝に十分な光を浴びる、散歩や軽い運動をするといったことも自律神経を整えるうえで非常に有効な手段となります。

 

自律神経失調症の治療

自律神経失調症の一般的な治療は症状を起こしている原因を知るためのカウンセリング・認知行動療法などの精神療法・抗不安薬やホルモン補充療法・漢方薬などがあります。鍼灸治療も代替療法としては非常に有用です。

【関連記事】精神療法について
【関連記事】向精神薬について
 

ストレス社会とからだの不調

家庭、学校、職場など社会生活の場において、人間関係にストレスのない人はほとんどいないでしょう。多くのストレスに心を痛め、苦しんでいる人がいます。そればかりか、近年ブラック企業がクローズアップされているように、サービス残業、休日出勤などの過剰労働をしてギリギリの状態で生活を強いられている人も少なくないように思います。
 
 このような精神的ストレスや、身体的ストレスは、徐々に自律神経系のみにとどまらず、ホルモンバランスまでに悪影響を及ぼすことが分かっています。
 
夜寝つきが悪くなった
夜中に何回も目が覚める
便秘や下痢をする
食欲がなくなり食べられなくなった
おなかがすぐに痛くなる
おなかがもたれる
胸がつかえた感じがする


などといった様々な不定愁訴を引き起こすことになります。このように心と身体のゆがみは東洋医学的にも悪影響を及ぼします。
 

不定愁訴における現代医学の限界

現代医学では前に述べたような様々な不定愁訴で受診したとしても、レントゲン、血液検査などで異常が見つからないときは、明確な診断・治療が行えない場合があります。
 様々な不定愁訴があり、原因不明なものを自律神経失調症と診断して薬を処方されるが、この薬の副作用によって二次的に、うつ症状、自律神経失調症がおこる場あります。
 

自律神経失調症・うつ症状に対する鍼灸治療の考え

 「病は気から」という言葉があるように鍼灸をはじめとする東洋医学は「気」を本体とした生理感や病理感があります。
 
 身体の内部には五臓(肝、心、脾、肺、腎、)六腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、心包、三焦)」を主とする機関があり、飲食物を摂ったりすることによって得られた気(エネルギー)を経絡を介して、全身の隅々までゆそうして、あらゆる生体機能が維持されているものと考えています。
 
五臓六腑は感情(怒、喜、思、憂、悲)と密接に関係があり、精神症状をはじめとするあらゆる愁訴は、臓腑もしくは経絡系統(気の流れるルート)の異状によって引き起こされるものととらえています。



東洋医学と感情との関連
七情 損傷する臓腑 発病のメカニズム
怒りすぎると肝の疏泄作用に異常が生じ、肝気が王逆して上昇する
喜び過ぎると心心が緩み、神が心に宿れなくなるなるため、精神を1つに集中できなくなる
思い悩み過ぎると気機を鬱結させ、心を傷め、脾を損なう
悲・憂 悲しみすぎると肺気が弱まり、意気消沈する
恐・驚 恐れすぎると腎気不固になり、気が下に泄して二便の失禁が起こる。突然驚くと心神のよろどころがなくなり、混乱状態になる

とりわけ、精神状態と関わりの深い臓腑はです。それぞれの臓腑の機能は次の通りです。
 

心は神志を主る

心に精神、意識、思惟活動を主る機能があります。機能が正常であれば精神は充実し、意識や思惟もしっかりしていますが機能が異常になることで、不眠や多夢、気持ちが落ち着かない、うわごと、狂躁状態、健忘などの症状をきたします。
 

肝は疏泄を主る

肝には感情や情動を調節する機能があります。機能が正常であれば感情や情動が安定しますが、機能が異常になると抑うつ状態、いらいらしやすい、起こりやすいといった状態になります。
 

思は脾の志

思とは、思考・思慮のことであり、精神、意識、思惟活動の主る機能の一つです。脾の機能が失調すると思慮過度となったり、食欲不振、膨満感といった症状をおこします。
 

具体的な東洋医学的な病態

体的な東洋医学的な原因は次のようなものが考えられます。
 
肝気鬱血
精神的抑うつ、情緒不安、ため息をよくつく、胸苦しい、食欲不振、腹部の不快感などの症状を起こします。

経穴
期門(きもん)
陽陵泉(ようりょうせん)
支溝(しこう)
足三里(あしさんり)
足臨泣(あしりんきゅう)
太衝(たいしょう)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。
 
気鬱化火
肝気鬱血の状態が進むとイライラ、怒りっぽい、胸苦しい、口が乾く、口が苦い、頭痛、目が赤い、耳鳴りなどの症状を起こします。

経穴
肝兪(かんゆ)
巨闕(こけつ)
足三里(あしさんり)
期門(きもん)
太衝(たいしょう
)
などのツボを中心に鍼灸治療を行います。
 
心神失調
情緒不安定、悲しんだり泣いたりする、あくびをする、不眠などの症状があらわれます。

経穴
通里(つうり)
心兪(しんゆ)
三陰交(さんいんこう)
内関(ないかん)
神門(しんもん)
足三里(あしさんり)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。
 
心脾両虚
心神失調の状態が進むとますます気血が不足し、くよくよする、臆病になる、動悸がする、不眠、もの忘れをする、顔色がさえない、食欲不振などの症状がみられるようになります

経穴
神門(しんもん)
三陰交(さんいんこう)
足三里(あしさんり)
脾兪(ひゆ)
心兪(しんゆ)
章門(しょうもん)
太白(たいはく)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。
 
肝腎陰虚
長期の病や、長期の病後などでは気血の不足が一層進み、怒りっぽい、めまい、動悸、不眠、胸苦しい、足腰がだるい、月経不順などの症状があらわれるようになります。恐怖体験、PTSDなどでもなりやすいとされています。

経穴
三陰交(さんいんこう)
神門(しんもん)
心兪(しんゆ)
腎兪(じんゆ)
太谿(たいけい)

などのツボを中心に鍼灸治療を行います。

当院では東洋医学的な治療と西洋医学的な治療を組み合わせたうつ・自律神経専門の治療コースがありますので、薬や心療内科などに通っているがなかなか改善しない方、心身の不調でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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