鍼灸治療

いままで、病院、マッサージ、カイロ、整体いろいろ受けてきたが治らなかった…

いちど、とく鍼灸院の鍼灸をお試しください!!

 
当院に来院される患者さんのほとんどが、病院に行ったり、整骨院に行ったり整体に行ったりしたけど、体調が良くならなかったという経験をお持ちです。

逆に今まで鍼灸治療を経験した方を除いて体調が悪いのですぐに鍼灸治療を受けに来たという方は非常に少なく、鍼灸治療は他の治療で良くならなかったために、どうにかよくならないかと最終手段として来院されるという方がほとんどです。

病院・整骨院・整体・鍼灸にはそれぞれ得意分野がある

私の個人的な見解ですが、病院・整骨院・整体・鍼灸のそれぞれの得意分野をまとめてみたいと思います。

病院の得意分野

病院の得意分野は感染症・と器質性の疾患です。

感染症は抗生物質などの薬が非常に有効になるケースが多いですし、他の人への2次的な感染を防ぐためにも病院での治療をするのが最も有効と考えられます。感染症の症状が出た場合には病院以外に選択肢はないでしょう。

それから病院の強みは何といっても客観的な検査を行うことができるという点です。

レントゲンやCT、MRI、エコーなどのからだの内部を見ることのできる画像診断や血液検査などで異常がない確認できることが何といっても強みです。画像などで異常が見つかれば、投薬や手術をすることができますし、診断を間違えるということも少ないです。

整骨院の得意分野

整骨院の得意分野は捻挫や打撲などのケガです。

整骨院を開院できるのは柔道整復師という資格を持った人です。柔道整復師はその名のとおりもともと柔道をしている人がけがをした際に治すというような資格でした。柔道で起こるけがは骨折・打撲・捻挫・脱臼です。

ですから、柔道整復師は主に骨折や打撲・捻挫・脱臼の対処を勉強します。骨折については現在は整形外科での診断後に医師の指示に基づき整復するということになっていますので、ほとんど骨折時の整復は行いませんので、整形外科で整復してもらったほうがよいと考えられます。

整骨院では捻挫・打撲・脱臼の施術には保険を使うことができます。

最近では整骨院でも骨折・打撲・捻挫・脱臼以外でも腰痛であったり骨盤矯正といった特色打ち出した院もあります(自費になります)

整体の得意分野

整体の得意分野は何といっても骨の歪みです。

ただし、現在日本においては整体の国家資格はなく民間などの資格はありますが、統一されたものはありません。

ですから、各整体院でやっていることも様々ですし、正直いろいろありすぎてどれがいいということが非常に難しいです。

よく勉強し、技術の優れた整体師の方に当たればラッキーかもしれません。

鍼灸は運動疾患・機能性疾患・不定愁訴が得意です

ここまで病院・整骨院・整体院の得意分野をお伝えしてきましたが、最後に私の行っている鍼灸の得意分野についてお伝えしたいと思います。

鍼灸の得意分野は私は3つあると考えています。

それは運動器疾患・機能性疾患・不定愁訴です。

運動器疾患

運動器疾患とは主に筋肉や関節の痛みのことをいいます。

鍼は整体などとは違い筋肉や靭帯などに直接アプローチすることができます。

筋肉の痛みの際は筋肉の中に硬結といって硬く柔軟性のなくなっている部分が発生します。この硬結が痛みのもととなりますが、鍼を硬くなっている筋肉の硬結に向かって刺し、硬結の表面に鍼先を当て、5分から10分間置いておくと筋肉の緊張がゆるんだり、痛みが緩和します。

慢性な関節痛の場合は私は小さい糸状灸というのを多く用います。痛みの出ている関節に糸状灸を行うと早い人で施術直後から、多くの人が次の日くらいに痛みが少なくなったということをおっしゃられます。

慢性の関節痛のばあい、関節軟骨のが破壊され骨がむき出しになってしまい、痛みが非常に強い場合は手術をすることになりますが、そうでない場合は病院では鎮痛薬と湿布などの処方で保存的にみていくことになります。

こういった場合には鍼灸治療を併用することではやく症状が軽減することが多いです。

骨が変形してしてしまったというのを鍼灸でもとに戻すことはできませんが、骨や関節の変形に伴う筋肉の痛みであったり、靭帯・腱といったものの痛みに対しては鍼灸治療は非常に有効であると経験上私は考えています。

機能性疾患

機能性疾患とは病院などの画像検査において内臓などからだに特に異常は見られないにもかかわらず、不調がみられるものをいいます。

便秘や過敏性腸症候群などがそれにあたります。

そのほか病気に心因(精神的ストレス)が絡む心身症も鍼灸治療は有効です。気管支ぜんそくや過換気症候群などの呼吸器疾患、高血圧・狭心症・起立性低血圧などの循環器疾患、慢性胃炎などの消化器疾患、そのほか過食症や頭痛、夜尿症、メニエール病など多岐にわたる疾患が心身症にあたります。

更年期障害や自律神経失調症も症状の出現には心因(精神的ストレス)が関与しており、心身症の一つになります。

この様な疾患に対しては鍼灸治療では東洋医学的に診断をし、五臓六腑を整えるツボに鍼やお灸で刺激をすることで調子が整ってきます。

西洋医学的にも体性ー内臓反射といって、体の表面への鍼灸刺激が感覚神経、自律神経を介して内臓などの組織に働きかけることがわかっています。

不定愁訴

なんとなくだるい、眠い、眠れない、食欲がない、しんどいなどといった症状を不定愁訴といいます。

病院で検査をしてもとくにからだに異常がみられない多岐にわたる症状をいいます。診断がつきませんので、病院では特に薬が出るわけではありませんし、原因がわからないため対処のしようがなく患者さんも不安に感じたり困ってしまいます。

不定愁訴が長く続くと心身の異常に注意が集中し、軽い異常を重病と思い込みそれに固着する心気症(心気症状)となってしまう人もいるため厄介です。

不定愁訴は病院では診断がつきませんが、東洋医学的には診断ができます。例えば、なんとなくだるい、食欲がない、しんどいという症状を総合して考えると東洋医学的には「脾気虚」という診断がつきます。鍼灸をする場合脾気虚では「健脾」といって脾を強くするためのツボが選択されます。公孫や内関、太白、中脘、足三里、三陰交、脾兪といったツボに鍼やお灸をすることで体調は回復してくるでしょう。

この様に、病院では診断のつかない体の不調も鍼灸や漢方といった東洋医学では診断できるために不定愁訴に対しても対処することができるのです。

これは病院にはない鍼灸治療の強みといえるでしょう。
 

からだに鍼やお灸をするとどうなるの?

鍼灸治療をしたら、体が軽くなった、楽になった、健康になったという話を聞いて、鍼灸治療に興味を持っている方も多いと思います。なぜ鍼灸治療が効くのか疑問を持っている方もおられると思います。

鍼灸治療をすることで起こる体の変化は主に3つあげられます。

  1. 痛み閾値の上昇
  2. 血液循環の改善
  3. こり・腫脹・緊張などの軽減

 

鍼灸による痛み閾値の上昇

痛みにすごく過敏で、弱い刺激でも痛みを感じる状態の時に鍼をすると鍼の直後に痛みが感じられなくなるという現象がみられることがあります。例えば施術前と施術後で膝や肩なの痛みのあるところを押さえてもらうと圧痛が著しく減少していたり、痛みを感じなくなっていることがあります。これは痛みを感じるセンサーの過敏性が変化するからではないかと考えられています。

私たちの体には神経が張り巡らされており、主に運動神経と知覚神経に分かれます。知覚には触覚・圧覚・温冷覚・痛覚とあります。痛覚を感じているセンサーは自由神経終末とよばれています。あるレベル以上の刺激を加えると痛みセンサーが反応するために痛みを感じます。しかし刺激があるレベル以上にならない場合は痛みを感じることあはりません。

この痛みを感じるための一定の刺激レベルを閾値といいます。

閾値が高くなると、より強い刺激でなければ、痛みを感じず、逆に閾値が低くなれば、少しの刺激でも痛みを感じるようになります。閾値を上げれば、痛みに対して鈍くなります。

鍼灸治療をすることによってこの痛みのセンサーの閾値が高くなることで、痛みを鈍感にする効果がみられます。

鍼灸による血液循環の改善

鍼やお灸などの刺激が与えられると、まず血管が収縮し、その後に血管が拡張します。

ほぼ全身の血管には、交感神経遠心性神経(血管収縮神経)が分布していますが、この神経は常時ある程度興奮しているので、血管は常に収縮する方向にあります。

末梢(手や足)への鍼刺激によって、交感神経は緊張し一時的に血管の収縮が起こりますが、二次的に血管が拡張する方向に働くために血流が改善されます。

冷えやこりがある場合は、だいたい循環が悪くなっています。ということは血管は通常な状態よりもさらに収縮気味になっているといえます。そういう時に鍼をすると、血管の緊張が緩みます。その結果今まで悪かった血流が改善され、局所のこりや皮膚の緊張状態が改善されると考えられます。

鍼灸によるこり・緊張・腫脹などの軽減

鍼灸治療をするとこり・緊張・腫脹などそのものが緩みます。

例えば使い過ぎにより筋肉が疲労していて、その緊張状態が緩まない、あるいは触った時にこっている状態、いわゆる筋トーヌスが高い状態があります。このような状態の時に鍼をすると反射的に筋トーヌスが落ちます。すなわち筋肉の緊張が緩むという現象が起きます。

鍼だけでなくお灸をしたり、揉むなどの刺激を与えても筋緊張の緩和が起こります。

鍼をすると筋肉が緊張していて痛いとか、あるいはだるいなどの状態が瞬時に改善されれるというのは、筋そのもののトーヌスが緩むからだと考えられています。もちろん血管の状態も改善しているのですが、筋繊維そのものの状態が変わっている可能性が高いです。この点については、現在のところまだはっきりとしたことはわかっていません。今後鍼による緊張の緩和が筋肉そのものの影響なのか、血管に対する影響なのか明確になることを望みます。

近年では鍼治療が効くメカニズムが科学的にも解明しつつありますし、少しでも多くの人に興味を持っていただけたらと思います。

 

鍼灸院ならどこに行っても同じなのか?

そう、思っている方も多いと思いますが、違います。
日本では大きく分けて鍼灸治療は2つのやり方でされています。
 
1.現代医学に基づく治療法
2.東洋医学(漢方)に基づく治療法
 

1.現代的医学的病態把握に基づく治療法

腰痛、肩こり、膝痛、などの症状に対して、どこの筋肉や関節に問題があるかを見極め鍼やお灸をしていく方法です。
 
筋肉の緊張を緩めたり、関節の痛みを止めるのに効果的です。
 
日本における鍼灸治療の約半数以上を占めます。
 

2.東洋医学的(漢方)な考えに基づく治療方法

人間のカラダは「陰陽」「気血水」「五臓六腑」の働きにより、健康に保たれており、このどれかのバランスの乱れが病気、ケガにつながるという考え方です。

このバランスの乱れを調節して、自然治癒治癒力を高めてく治療法です。
 
内臓疾患、自律神経系疾患、ストレス性疾患などに有用です。
 

どっちがいいの?

日本の鍼灸治療は現代医学的な鍼灸をするところが多いため、局所(痛い
い所)にはりやお灸をする事が多いです。
 
整体などでも現代医学的に把握し、筋肉、関節にアプローチすることが多いです。
 
悪い場所が筋肉や関節などそこだけに限定されている場合はこのような治療でも良くなります。
 
しかしどこに行っても治らない腰痛や肩こり、膝痛や自律神経系の疾患、ストレス疾患などの場合は、カラダの内面にも問題があるために、全身の内部の調整が必要になります。
内部をうまく調整できれば、血行が促進され、免疫力アップ、体温上昇、代謝アップなどが期待できます。
 
結果的には腰痛、肩こりであっても改善できてしまうことが多いです。
 

当院の施術方針

 当院では、現代医学的な病態把握と東洋医学的な病態把握とを行い、そのうえで治療方針を決定するようにしています。
 
 たとえば、腰痛の患者様を例に出すと、まず最初に腰痛に対して現代医学的および東洋医学的の両面から病態把握を行います。現代医学的には、どのような病態によって「腰痛」を起こしているのかを見分けます。
 
 必要に応じて腰部の触察、圧痛検査、脊椎の叩打痛検査、動作と痛みの関係、深部反射検査、感覚検査、、腰痛に関係した徒手検査などを行い、その病態を推定します。
 
これらの検査を通じて、筋筋膜性の腰痛なのか、腰椎に問題があるのか、椎間板の問題なのか、脊髄の問題なのか、といった病態把握を行い、治療計画を立てます。
 
 一方で東洋医学的には、望聞問切の四診を行い、弁証する。望診では舌診や顔などを診て、聞診では声色を診て、問診では腰痛の性質や程度あるいは部位、寒熱、二便、発汗、飲食、精神状態等を聴取し、切診では脈診・切経・腹診等を行い、それらの情報を総合し、どの臓腑経絡の異常なのかを把握し、それに基づいた治療計画を立てます。
 
最終的には現代医学的と東洋医学的に病態を把握し、東洋医学的な把握を主体に最も適当な治療計画を立てるようにしています。

当院では東洋医学的な病態把握を用いて施術する際は経絡治療を用いて行います。

経絡治療とは

経絡治療は疾病を経絡・経穴の変動として把握し、その経絡を本体として、望診・聞診・問診・切診の四診により診断して、どの経絡に虚実があるかを把握し、主に鍼灸を用いて補瀉して治療に導く伝統技術です。

当院でも鍼灸治療をする際は、この経絡治療を主に用います。

経絡治療の特徴としては

  • 独自の治療体系を持っており、ほとんどの疾患に対応できる
  • 診察と治療が一体化したシステムが作られている
  • 技術面が直接、治療効果に反映してくる
  • 治療後に脈を診ることによって、治療の効果を治療後にすぐに判定できる
  • 痛くなく快適であり、深く刺すこともないので、気胸などの医療事故が起きない

といった点が挙げられます。

非常にメリットの多い治療法だと思われますが、患者様に説明するのが難しかったり、脈診を重視するため他の診察を軽視しがちというデメリットも見受けられます。

経絡治療は昭和初期から続く治療法で中国から、日本に鍼灸技術が伝わってきた際に、それらの理論に基づき日本人の体質に適応するために改良が重ねられて今日に至っています。

治療をするうえで、切診や脈診が重要な診断方法とされていて、治療ではとくに脈診が重視されるため、脈診を重視しすぎて他の診察を軽視する傾向にあるので、当院ではそうならないように、問診表に工夫をするこで、脈診に偏重してしまうことのないように気を付けて施術を行っております。

また、治療の説明を行う際に患者さんのどの臓腑や経絡に異常があるのかをなるべくわかりやすく説明するために図などを用いるなどの工夫をしています。
 

鍼灸治療の適応症

WHO(世界保健機関)は1979年に鍼灸の適応症として43疾患を提示しました。そのご1996年に49疾患を適応症とする草案を発表しました。
 
鍼灸の適応疾患リスト
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WHOの鍼に関する会議に提出された「鍼治療の適応」

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