ふくらはぎが第2の心臓といわれる理由

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巷には足つぼで健康や、ふくらはぎをマッサージして健康になるという本など、ふくらはぎ関連の書籍なども出ています。

時には「ふくらはぎは第2の心臓」と呼ばれますが、なぜこのようなことが言われているのでしょうか?

ふくらはぎの筋肉の働きで、血液を心臓に戻りやすくする

生物の授業で勉強した方もいると思いますが、体の循環のおさらいです。

人間の血液は心臓から出され体の全身へと運ばれます。

心臓から拍出された血液は大動脈⇒動脈⇒体の各組織の動脈⇒毛細血管⇒体の各組織の静脈⇒静脈⇒大静脈⇒心臓という経路をたどり、心臓に戻ってきます。

安静時でだいたい1分間に5リットルの血液が循環しています。

血液が体の各組織に運ばれたときに栄養や酸素を細胞に与えたり、不要になった老廃物を細胞から受け取って心臓に送ります。

心臓へと送られた血液は肺へと送られ再び心臓へと還ります。この時肺からたくさんの酸素をもらいフレッシュな状態の血液へとなります。

そしてフレッシュな状態の血液をまた各組織へと送ることになります。

体へ血液を送る働きは心臓のポンプの働きと動脈平滑筋という動脈についている筋肉の働きによります。また、重力によっても血液は足先へと送られます。

逆に血液を心臓に送りかえす機関というのは存在しません。

しかし、ふくらはぎの筋肉を伸ばしたり縮ませたりすることで、それがポンプの働きをして血液を心臓へと送り返す働きを助けます。

このことから、ふくらはぎが第2の心臓と呼ばれます。

心臓へと送り返される血液量が増えることで、心臓から送られる血液量も増えるので、各組織へと送られる血液の量も増えます。

そうすると、各組織へより酸素や栄養がいきわたり、老廃物が除去されますので健康な状態が保たれます。

ふくらはぎの筋肉を動かすにはウォーキングやジョギングをするのが最適です。ふくらはぎのマッサージをするのも効果的です。

ふくらはぎの東洋医学的な豆知識

ふくらはぎのほぼ中央に承山というツボがあります。

このツボは陰維脈との関連が深いため、このツボへの刺激は心痛や胸苦しさ、不安感、胸がつかえる、食欲不振などに有効とされています。