脱肛について
中高年になると脱腸や脱肛で苦しむ人が増加します。
脱肛は初期では自然に戻ることが多く、問題になりませんが、程度が進むにつれて手で押し込まないともとに戻らない、あるいは簡単に脱肛しやすくなるといったことが起こるようになります。
脱肛の誘因として考えられるもの
脱肛の原因は睡眠不足や刺激物の過食、アルコールの多飲、ストレスなどが悪化する要因となっています
脱肛はなぜ起こるのかを東洋医学的に考えると
脱肛は消化器系と密接に関連していて消化器系の機能である脾気が弱ることで起こります。
脾気虚によって脾の内臓を吊り上げる働きが低下する(中気下陥)ことによって起こります。
中気下陥となると脱肛の他、お腹の膨満感や食後の腹痛や内臓の下垂感、息切れ、倦怠感、脱力感や慢性の下痢などの症状がみられます。
脱肛の鍼灸治療
脱肛の鍼灸治療では益気昇提といって脾の気を高め、内臓を上に吊り上げる働きを強化するようなツボに刺激をしていきます。
主には公孫・内関・百会・足三里・三陰交・中脘などのツボに鍼やお灸で刺激をすることで脱肛になりにくい体質へと変えていきます。