舌の痛み
患者さんのなかにたまに、舌がピリピリするとか、舌が痛むとか、舌があれるという方がおられます。
病院に行っても特に問題ないといわれるのですが、舌の痛みはわずかでも気になるものです。
舌の痛みの原因は?
舌先の痛みは西洋医学的には原因は不明でも東洋医学的にみると原因がわかってきます。
舌は五臓六腑でいうと心が影響している部位です。ですから、心に異常が現れると下に痛みが起こるとされています。
特に心に熱がある場合に舌先が荒れたり、ピリピリしたり、痛みが出てきます。舌先を見ると舌尖部がプツプツと赤く腫れているのが見えると思います。
心の熱がどうして出るのかというと、心火の亢進、または心陰の不足によって起こります。
心火の亢進
心火の亢進はが起こる場合はカーッとイライラが上がってくるような場合や暑熱、痰火などによって起こります。
痰火は油っこい食べ物の過食や脾位の弱りから起こります。
心因の不足
心陰の不足は神経をすり減らしたり、精神的な疲労によって起こります。
心陰が不足すると舌先の痛みの他不安感や動悸、不眠、寝汗、口やのどの渇きなどの症状もみられます。
舌の痛みに効くツボ
舌先の痛みをとるツボは心熱をとるか心陰を補うツボを用います。
心熱をとるツボ
少衝(しょうしょう)
後谿(こうけい)
心陰を補うツボ
神門(しんもん)
陰郄(いんげき)
神道(しんどう)
心兪(しんゆ)
心熱をとったり、心陰を補う場合は基本的にはお灸を用いず、鍼治療を行うのが良いとされています。