肩こり、腰痛、冷え体質の改善にこんにゃく湿布
肩こりや腰痛、冷え性には鍼灸治療がよく効きますが、仕事が忙しくてなかなか鍼灸治療に通うことができなかったり、自宅セルフケアできないか考えている方に今日はこんにゃく湿布をご紹介します。
こんにゃく湿布とは
こんにゃく湿布とはこんにゃくを温めてタオルにくるみ、患部にあてる民間療法です。
こんにゃくは約97%が水分でできており、一度温めるとなかなか冷めません。
このこんにゃく湿布を患部にあてることで、湿熱の働きによって血流を改善し、症状を緩和させます。患部にあてることで患部の血流を上げることができますし、東洋医学的なツボを意識することで、冷えなどの全身症状を改善することにも役立ちます。
こんにゃく湿布のやり方
①こんにゃくを約10分間熱湯の中に入れて温めます。
②こんにゃくをタオルで包みます。包む厚さを変えることで、温度を調節します。こんにゃくはかなり熱くなるのでしっかり包んでください。
③こんにゃくを患部やツボにあて約20~30分間温めます。
熱湯から出したこんにゃくはかなり熱くなってますのでやけどに注意をしてください。
こんにゃくはだんだん小さくなっていきますが、約10回くらいは再使用できます。※使用後のこんにゃくの食用はお控えください。
こんにゃく湿布をする部位
こんにゃく湿布をする部位は慢性的に肩こりや腰痛を感じる場所に直接あてれば大丈夫です。
自然療法ではよくおへその下の丹田や肝臓のある右の季肋部、腰の腎臓あたりが基本になっているようです。
私的には冷えに対して特に効果があるとおへその下の丹田(鍼灸では関元というツボにあたります)、腰の後ろ(命門)です。この辺りを2~3日おきに温めると冷え体質を改善できるのではないかと考えています。
健康の維持にはおへそを温めます。鍼灸では神闕というツボになっています。
あとは背中の兪穴を用います。背中の位置でだいたいの臓腑の高さが決まっています。
- 呼吸器系であれば首のすぐ下
- 心臓・循環器、不安や神経質などであれば肩甲骨の間
- 肝臓であれば肩甲骨の下
- 胃腸や消化器系であれば腰の少し上
- 腎臓・泌尿器系であれば腰
だいたいで構いませんので、このあたりを意識してこんにゃく湿布をすることでお悩みの症状を緩和させることができるかもしれません。
ツボの位置がわからないやこんにゃく湿布をしたけれどなかなか症状が改善しないという方はツボの専門家である鍼灸師にご相談いただければと思います。