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精神療法について

精神療法とは精神科医、臨床心理士などの専門家が患者さんとの心理的交流を通じて進めていく治療のことです。心理療法士や臨床心理士が行う場合は心理療法やカウンセリングとも呼ばれています。

多くの心の病気は、脳内の神経伝達物質の異常が一因となっていますが、心の病気は生物学的な要因だけではなく、環境や正確、価値観、ストレス耐性などの様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

そこで行われるのが、精神療法です。精神療法の目的は患者さんが自分自身や人間関係、物事への考え方、あるいは対処法の偏りを見直し、是正できるようサポートしていくことにあります。

精神療法の代表的な訓練療法としては認知療法、行動療法、自律訓練法などがあります。

認知療法

精神症状のもとに、ものごとのとらえ方(認知)に何らかの歪みがある場合があります。その歪みを是正しようとするのが、認知療法です。

認知とはものの見方、とらえ方のことをいいます。私たちは過去の知識や経験に基づいて現在の状況を理解したり、判断したり、解釈したりします。これは考え方のくせのようなものといえます。

大量的な例としては相手にあいさつしたのに、あいさつを返してもらえなかったから自分は嫌われているのではないかと思ってしまったり、自分は雨男・雨女と決めつけてしまったり、仕事の面接で1社落ちただけで、自分は必要とされていない人間と解釈したり、仕事の失敗をすべて自分のせいだと決めつけてしまったりするなどといったことです。

自分にとって悪いこと、マイナスに起こったことは過大に受け取り、たとえよかったことがあっても、評価せず、マイナス思考に偏った考え方をする人がこれにあたります。

認知行動療法とはうつ病治療を目的として考案されました。うつ病の主症状である抑うつ気分は認知の歪みが原因で生じるものであるとしています。例えばうつ病の患者さんの場合は物事がうまくいかないときは、全て自分のせいであると考えます。しかしここで代わりの思考、理性的な思考をすることが出来れば考えの幅は広がります。子おように認知の歪みを見つけより合理的な考え方に修正していくことでうつ病の治療が可能となります。

認知療法は一般的にはカウンセリングが行われますが、自分で行うことが出来る方法としてはノートに記述していく方法があります。

その方法とは、患者さんがその日に起こった気になった出来事、落ち込んだ出来事をノートに書きます。例えば「友達にメールを送信したのにメールが返信されなかった」とします。その時に自分がどう感じたのかを書き出します。自分が嫌われていると感じたらそう書きます。
その次に他に違う考え方ができないかを書き出してみます。友達はメールを見が返信する緊急性がないので、しばらく放置しているうちに忘れてしまったという考え阿多もあるはずです。思いつくままにいくつでもいいので書き出してみます。
こうして落ち着いて書き出してみることで、自分が最初に感じたことが認知の歪みであったことが明らかとなります。これを繰り返すことで、認知の修正を行っていきます。

行動療法

行動療法は現れている症状や行動そのものを修正する療法です。それが心の回復にもつながります。行動療法は欧米諸国では最も広く行われている精神療法です。

行動療法では、人間の行動は全て「学習」であるという「学習理論」が基礎となっています。学習を生じさせる方法を条件付けといい、主にレスポンダント条件づけとオペラント条件づけの2つがあります。

レスポンダント条件付けはパブロフの犬です。これは、犬はエサを与えるとよだれを流します。これは生理現象ですので無条件反射となります。そこで次にエサを与えるときにいつもベルを鳴らすようにします。これを繰り返すことで、犬はベルが鳴ったらエサをもらえることを学習しベルが鳴った音だけでよだれを流すようになります。これを条件反射といいます。

オペラント条件づけの例としては、空腹の猫を開閉ボタンのついた檻に閉じ込めます。檻の外にはエサが置いてあります。はじめ猫は怖がって歩き回ります。歩き回るうちに偶然に開閉ボタンに猫が触れ檻が開き、外のエサを食べることが出来ました。これを何度かすると檻に閉じ込められてもボタンに触れさえすれば、檻は開きエサを食べることが出来ることを学習します。つまり自分の意思で環境を操作できるようになります。

心の病気では、不安や言語障害、チックや心身症など様々な症状が現れます。学習理論ではこうした不適応な症状は誤った条件付けで不適応行動を学習してしまったために起こるものだと考えられます。そこで、適応行動を学習する、あるいは不適応行動を学習しなおすことで、症状の軽減を目指していきます。

具体的な方法としてはフラッデイング、シェーピンング、系統的脱感作、モデリング、トークンエコノミーなどの方法があります。

フラッティング

患者に不安や恐怖を感じる状況に身を置いてもらいます。それでも何とか対処することができ、身の危険のないことをナイン式させる方法です。恐怖症や強迫性障害の治療に用いられます。

シェーピンング

最終的な目標となる行動を身に着けるために小さな目標高度を段階的に決めて一つづつ身に着けていくことです。例えば強迫性症がいで手を洗わずにいられない人の場合、1日に何回何がきっかけでどのくらいの時間手を洗ったかを記録してもらいます。その後に1日の手洗いの回数を減らしたり、一回の手洗いの時間を減らしたりするなどの目標を立て、段階的に行動を修正します。そのうち手を洗わないいことで不安になっても、なにが起こることもないので、耐えられることを学びます。

系統的脱感作

患者さんにリラクゼーションン方法を訓練します。そして不安を感じやすい状況とその強さの団塊の表を作成します。不安のひくものから順に想像していきリラクゼーションで対応できることを認識させます。恐怖症に対して行われます。

モデリング

他者の行動を実際にあるいは映像で観察してそれを真似ることで学習します。例えば犬がこわい人に、他人が犬と名佳代億している様子を見せてから、それを真似してもらい、いぬの恐怖を克服させます。

トークン・エコノミー

患者さんンがその場に適応した高度をとったら、トークン(代用貨幣)を与えます。トークンが一定以上溜まったら、おやつやおもちゃと交換します。統合失調症や自閉症などに用いられます。

自律訓練法

自律訓練法は自律神経の働きをふまえた、心身の緊張を解きほぐす方法です。心の病気の治療やストレス解消などに幅広く用いられます。

自律訓練法は自己催眠療法の一つです。内臓の働きやホルモンの分泌などを支配する自律神経には緊張した時などに働く交感神経とリラックスしているときに働く副交感神経とがあります。交感神経は血圧上昇や心拍数を上げたりします。副交感神経は交感神経とは逆の働きをします。両者がバランスよく働くことで心身の健康は保たれています。しかし過度のストレスなどで交感神経が活発な状態が続くと心身に負担がかかり、様々な症状があらわれます。

自律訓練法は、自分に暗示をかけ副交感神経が活発に働く状態を作り出し、心身をリラックスさせます。それによって心身のバランスを整え、様々な症状を緩和させることが出来ます。

自律訓練法は一度きちんと指導を受けてやり方を身に着けてしまえば、自宅で続けることが出来ます。精神疾患以外でもストレスの緩和や疲労回復、免疫機能の向上の他能率アップあがり症の対策、健康管理やスポーツ、職場などで幅広く活用することが可能です。

自律訓練法では、手足の重量感や温度感を表現する言葉を唱えながら、自己暗示をかけていきます。この言葉を「公式」といいいます。7つの公式を順に唱えていき、その感覚を感じることでリラックスの状態を作り出します。

具体的な方法は仰向けか椅子に浅く座ってリラックスしやすい姿勢をとります。

順に公式を繰り返し唱えます。公式のとおりに体が感じたら次の公式へと進みます。
  1. 気持ちが落ち着いている
  2. 右腕がとても重い
  3. 右腕がとても温かい
  4. 心臓が静かに脈打っている
  5. 楽な呼吸をしている
  6. 胃のあたりが温かい
  7. 額が涼しい
自律訓練法はゆったりとした服装で行いましょう。静かな落ち着ける場所で行うことが大切です。

これらの精神療法の他にも支持的精神療法、対人関係療法、森田療法、芸術療法、箱庭療法、精神分析療法、来談者中心療法などがあり、カウンセラーなどによって適した療法が選択されます。

認知療法、行動療法、自律訓練法などは自分ひとりで行うことが出来るので、鍼灸治療や病院での治療と併用して行うことで、より早い治療効果を望むことが出来ると思われます。

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