東洋医学からみるからだの体質
私たちは生まれ持った時からもっている体と、日々の生活環境によって、体質が決定されます。例えば風邪をひいた際にはのどの痛みが出やすいとか、おなかを壊しやすいといったように人それぞれここがすぐに悪くなるといったことがあると思います。
この体質によって、むくみやすい、冷えやすいなどといった症状などが引き起こされます。
では私たちの体質にはどのようなものがあるのかあげていきたいと思います。
体質改善を図るためには、ニンジンやホウレンソウ、ヒジキなど血のもととなる食材をきっちりと摂り十分なすいみんをとることが基本となります。集中した作業を継続して行う人は血が不足しやすいために血虚体質になりやすくなります。
睡眠不足や過労、ストレス、慢性病などは津液を過剰に消耗するため陰虚を引き起こす原因となりやすいです。体質改善を図るためには、過労を避け、十分な睡眠をとることが大切となります。
脾虚の体質では胃腸が弱く気・血・津液のもととなる水穀の気を取り出す力が少ないために、生命のエネルギーとなる気が不足気味となります。このため疲れやすくなったり、風邪をひきやすいといった傾向がみられます。また消化をするためのエネルギーも不足するために食後にとても眠くなるといったことも見られます。
体質改善をするためには、食べ過ぎや冷たい飲食物の摂り過ぎなど、胃腸の働きを低下させるような食生活を改める必要があります。
腎陽には津液のもととなる腎陰をあたためて津液を全身に巡らせる役割がありますが、腎陽虚になるとねつが不足するため、腎陰を十分に温めることが出来なくなります。そのために津液の全身へのめぐりが悪くなるために体に水分が停滞することになります。皮膚が水太りのようにブヨブヨとしているような状態になることが多いです。
対策としては体を冷やさないように注意することと、気を消耗しないことです。ほかの体質に比べ体に無理が効きにくいので疲れを感じたときは十分に休むようにしてください。
元気なようで疲れやすかったり、おなかが張りやすかったり、げっぷやしゃっくりなどをしやすいといった症状があります。
ストレスや抑うつ感、考え事や心配事などが多い人は原因になりやすいので、リラックスしたりストレスを解消する手段を手に入れてください。
血瘀の原因としては、血の巡りを主る気が不足もしくは滞っていることにあります。体質改善を図るためには気の滞りの原因となるストレスを溜めないのが一番です。
ドロドロとしたものが体の中で熱を帯びた状態で一か所にとどまるため、かゆみや、腫れ、吹き出物といった症状を引き起こします。
体質改善のためには、湿熱のもととなる甘いものや、辛いもの、脂っこいものを控えることが大切となります。
湿痰は体中に水の袋を抱えたような状態になりますので、気温に左右されやすく、寒がりの暑がりの傾向にあります。
水太りする人にこの体質が多く、色白で疲れやすく、足がむくみやすいといった特徴があります。
体質改善をするためには、水分の摂り過ぎを改めることと、津液は汗となって体外に排出されますので、軽く汗をかくような運動を取り入れるのが効果的です。
鍼灸治療ではこのような体質に対してツボを選び刺激することで、体質の改善を図っていくことが可能です。
また、自分の体質を把握することで、日常生活でなにを気を付ければいいかが明確になります。病気にかかりにくい体を目指しましょう!!
この体質によって、むくみやすい、冷えやすいなどといった症状などが引き起こされます。
では私たちの体質にはどのようなものがあるのかあげていきたいと思います。
血虚体質
全身を巡って諸臓器に栄養を送る働きをしているのが、血です。西洋医学でいう血とおなじ働きをしていると考えていいかと思います。血虚体質とは血が不足した状態をいいます。血虚の場合、血が十分に巡っていないために臓府が栄養不足の為に十分に働かず、皮膚の乾燥や筋肉のつかれ、痙攣、ひきつり、手足のしびれなどを起こしやすくなります。体質改善を図るためには、ニンジンやホウレンソウ、ヒジキなど血のもととなる食材をきっちりと摂り十分なすいみんをとることが基本となります。集中した作業を継続して行う人は血が不足しやすいために血虚体質になりやすくなります。
陰虚体質
陰というのは体を潤したり冷やしたりする働きのある津液のことであり、陰虚とは津液が不足した状態をさします。水分が不足すると体を冷やす働きが弱くなりますから相対的に熱が強くなるために、体が熱っぽく感じたり、手足や顔がほてったりします。また皮膚や髪を潤すことが出来なくなりますから、皮膚や髪が乾燥したりすることがあります。睡眠不足や過労、ストレス、慢性病などは津液を過剰に消耗するため陰虚を引き起こす原因となりやすいです。体質改善を図るためには、過労を避け、十分な睡眠をとることが大切となります。
脾虚体質
胃腸が弱く疲れやすい体質といえます。脾は消化機能を担うと同時に、気・血・津液を生成する役割をもちます。脾虚の体質では胃腸が弱く気・血・津液のもととなる水穀の気を取り出す力が少ないために、生命のエネルギーとなる気が不足気味となります。このため疲れやすくなったり、風邪をひきやすいといった傾向がみられます。また消化をするためのエネルギーも不足するために食後にとても眠くなるといったことも見られます。
体質改善をするためには、食べ過ぎや冷たい飲食物の摂り過ぎなど、胃腸の働きを低下させるような食生活を改める必要があります。
腎陽虚体質
腎陽とは腎に蓄えられている熱源のことを指します。腎陽虚はこの熱源が不足したために冷えが強い体質のことをいいます。腎陽には津液のもととなる腎陰をあたためて津液を全身に巡らせる役割がありますが、腎陽虚になるとねつが不足するため、腎陰を十分に温めることが出来なくなります。そのために津液の全身へのめぐりが悪くなるために体に水分が停滞することになります。皮膚が水太りのようにブヨブヨとしているような状態になることが多いです。
対策としては体を冷やさないように注意することと、気を消耗しないことです。ほかの体質に比べ体に無理が効きにくいので疲れを感じたときは十分に休むようにしてください。
気滞体質
生命のエネルギーである気の巡りが滞っている状態が気体となります。気の全体量に異常がなくても体の一部分に気が過剰に集まっているためにそれ以外の場所では気が不足するといった状態になります。元気なようで疲れやすかったり、おなかが張りやすかったり、げっぷやしゃっくりなどをしやすいといった症状があります。
ストレスや抑うつ感、考え事や心配事などが多い人は原因になりやすいので、リラックスしたりストレスを解消する手段を手に入れてください。
血瘀体質
血のめぐりが著しく滞っている体質を血瘀といいます。血が滞っていると皮膚の色が浅黒く艶がないといった傾向がみられます。血のめぐりが悪いと冷えが生じやすいほか、肩こり、頭痛、生理痛などの症状が起こりやすくなります。血瘀の原因としては、血の巡りを主る気が不足もしくは滞っていることにあります。体質改善を図るためには気の滞りの原因となるストレスを溜めないのが一番です。
湿熱体質
体の中に余分に溜まった津液が病的に熱と結びつくことで、ドロドロとした状態となります。このドロドロが体の中に溜まっている状態を湿熱といい、熱がりで汗っかき、体格ががっしりしているといった特徴があります。ドロドロとしたものが体の中で熱を帯びた状態で一か所にとどまるため、かゆみや、腫れ、吹き出物といった症状を引き起こします。
体質改善のためには、湿熱のもととなる甘いものや、辛いもの、脂っこいものを控えることが大切となります。
湿痰体質
津液が過剰に溜まると湿となり、さらに湿が固まり動きが悪くなると痰となります。この湿や痰が体内にたまっている状態を湿痰といいます。湿痰は体中に水の袋を抱えたような状態になりますので、気温に左右されやすく、寒がりの暑がりの傾向にあります。
水太りする人にこの体質が多く、色白で疲れやすく、足がむくみやすいといった特徴があります。
体質改善をするためには、水分の摂り過ぎを改めることと、津液は汗となって体外に排出されますので、軽く汗をかくような運動を取り入れるのが効果的です。
鍼灸治療ではこのような体質に対してツボを選び刺激することで、体質の改善を図っていくことが可能です。
また、自分の体質を把握することで、日常生活でなにを気を付ければいいかが明確になります。病気にかかりにくい体を目指しましょう!!
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